実践ownCloud

ownCloudは弊社でも普段の業務の中で使っています。
もちろん、snapcottonで提供しているサーバーと同じものを使っています。
つまり、弊社もsnapcottonのownCloudのユーザーということになります。

弊社の建築写真部のデータはpidem(ピデム)を使っているので、ownCloudには入っていません。システムサービス部のデータもプログラムが中心なのでテキストデータが主です。
ファイル数が約8500ファイル
容量は約1.5GB
VPSはタイプA
を使っています。
この条件では、ほとんどエラーは発生しません。まったく問題なく使っています。

このまま他のお客様にも使って頂けると思っていましたが、そう簡単にはいきませんでした。
あるお客様のデータは
ファイル数が約18万7500ファイル
容量は約115GB
VPSは当初タイプAを利用していましたが、エラーが絶えませんでした。

タイプBに変更してもエラーが無くなることはありませんでした。
正直言って、使い物になりません。困りました。。。
いろいろ設定を試しましたが、最終的にはキャッシュを止めることで安定稼働しました。
以上のことから、今後のご提供はキャッシュを使わない設定でご提供することに変更しました。
業務で使うものですから、安定稼働が第一です。

さて、どのようなエラーになるかというと、まず、アップロードは出来ます。
しかし、容量が正しく認識されません。snapcottonのownCloudは、サーバー内でファイルを暗号化しています。
暗号化すると、暗号化する前の容量と比べてファイルの容量が大きくなります。
エラーの時は、この大きい容量がファイルの容量と認識されているようでした。(これは、厳密に調べたわけではありません。推測です。)
ダウンロードしようとすると容量が合わないので、「ファイルが壊れていてダウンロード出来ない。」ということになります。
しかし、実際にはファイルは壊れていません。CarotDAVなどのWebDAVクライアントで使えばエラーになりますがダウンロードできます。
エラーになったファイルをownCloudから削除して、ダウンロードしたファイルを上げなおせば修復は完了です。

ちなみに、クライアントソフトはの設定は左記のイメージです。
ダウンロード帯域制限は「無制限」で問題無さそうです。
アップロード帯域制限は「自動的に制限」を選択してください。
以前にも書きましたが、大量のアップロードはサーバー負荷がかかりエラーが発生しやすくなります。
アップロード帯域制限を「自動的に制限」にすると、実際には1個ずつアップロードすることになります。
時間はかかりますが、エラーの修復を考えるとこの方がコスト的に有利です。
では、タイプBではどれくらいまで正常かどうするのでしょうか。
更に実験を重ねて、安心して使えるように情報共有していきたいと思います。
2016年1月26日